OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)

OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)

OUT 下 (講談社文庫 き 32-4)

OUT 下 (講談社文庫 き 32-4)

3日くらいかけてゆっくり読むつもりが、あまりもの面白さに一晩で読んでしまいました。あー、今日は上巻までで寝よ、と思いきや下巻も読んでしまい、気づけばクライマックス。

深夜の弁当工場で働く4人のパートさんたち。リストラで家庭崩壊、義母の介護、夫に貯金をバカラとおねえちゃんで使い尽くされ暴力までふるわれた、見栄を張って買ったブランドものの借金…と、4人が抱える問題がかなりリアルに描かれていて、その身近さが怖い。シャワー浴びてたらチェーンソー持った殺人鬼がやってくるという怖さより怖い。だっていつ自分だって起こりえる状況なわけで。

映画化もされていたようで随分自分のイメージとキャスティングが違ってた。というか、映画化されたものって小説を先に読むか映画を先に見るかで迷うところ。小説だと映画のイメージが違う(特に私は頭に映像をイメージして読むため)と思うし、映画を先に見るともう俳優さんの顔しか出てこなくなるし。難しいところです。永遠に続く命題か。