男子厨房に
まだ独身の頃、「ダンナを台所に立たせない方がいいよ」と人から忠告された事がある。どうも男子が料理を作り始めるとろくな事がないということだった。
例えばうちの実家ではカレーを作る時、私が野菜を切っていると弟がやってくる。見てるだけ。「玉ねぎはあめ色になるまで炒めて」とか言われて少し殺意を抱く。野菜を炒めて煮込みだすと手すきになるのでサラダを作ってみたり流しを片付けたりするが弟はボーっとテレビを見てる。ルーを入れようとするとまた弟はやって来て「チャツネは入れたか」「生姜は入れたか」と口うるさくなるので「じゃああんたがやれ」と私は匙を投げる。放っておくと棚から何やら調味料を出してきてご満悦の様子だ。
もちろん食べ終わると流しには持っていくがそのまま2階の自分の部屋へ帰っていく。私も嫌々家事をやっていたので手伝ってもらえるのはありがたいがこうも「良いとこどり」されると逆に腹が立ってくるというかなんというか。バーテンのバイトをしていた時に、入って3日くらいで「いったいいつになったら僕はシェイカーを振れるんですか?」と聞く新人みたいだなー、と思う。私がシェイカーを用意して、氷を入れて、材料を入れてさあ振るぞ、というところでさっと横から手が伸びてきてシェイカーを振られるみたいな不快感。なんというかその中途半端感がものすごく苛つくんだと思う。
以上の経験を踏まえた上でのまとめ、男子が料理をつくる時の特徴
- 金がかかりすぎる
食材にこだわり高いものを買おうとする。
- 懲りすぎる
とにかく時間のかかるものを作りたがる。3日かかるカレーとか。
- 手際が悪い
「カレーを煮込んでる間に流しを片付ける」とかできない。
というかそもそも片付けとかいう概念がないだけか。
- 片付けをしない
作って食べたら終わり。