ネ申がかり的なタイミング

娘が肺炎で入院中。小児科って親の出番が多いのね。4時間おきに吸入して、薬飲ませて、普段は一人で行けるけど点滴してるからトイレまで点滴ぶら下げたやつを持って付き添いしないといけない。それが例え夜中でも。当然夜も同じベッドで寝なくてはならない。

友達からはとにかく「子供が寝てる間に寝ろ」とばかり言われる。娘が夫と遊んでる間にちょっと寝るって宣言して横になった途端バーンって連絡もなく奴らがやってきた。病室というシチュエーションにバッチリ似合わないでかい声で「子羊ちゃーん!」と名前を叫ぶ義父。夫から根掘り葉掘り聞き出し「それは大変やったね」と言いながら顔がにやついてますよお義母さん。そりゃ、けいれん起こして救急車呼びましたものね。

また次の日、ぼろ布のような私に夫が気を利かせてガリガリ君を買ってきてくれた。しかもレアな梨味。梨味なんてかなりすごくない?確かもう生産してないんだよね。あれこれやる事を済ませ、ガーリガーリーくん♪ガーリガーリーくん♪ガーリガーリーくん♪って鼻歌まじりにトイレに行って帰ったら病室に誰かいる。看護師さんでしょうか?いえ、義父母です。さすがお義母さん、部屋のあちこちを遠慮なく見て回り、ああだこうだ騒いで帰っていかれましたね。

そして次の日、娘は検査が続いて機嫌が悪い。熱があって眠いのに起こさないといけないし、慣れない検査で娘は泣いてばかり。一通り終えた頃には親子共々ぐったり。しばらくして、そんな娘がやっと寝た。コーヒーを飲んで仮眠……と優雅にコーヒーを飲んでいたら乱暴なノックが聞こえた。どう見ても義父母ですありがとうございました。今日は、義母が入院した時の自分語り…いやっ、貴重な経験談を話してくれました。返答に困る。かなり帰って欲しいオーラを出してたけど、やっぱり察してちゃんでは効かないよう。相手の方が上手だわ。夜は仕事を終えた夫が来るんだけど義父が「まー君(夫が36にもなるのにこう呼ぶ)来るまで待ってようや」とか言い出した。夫が来るまでゆうに1時間はありますよお義父さん。ここで私、かなり表情に出てたみたい。義母が「何言ってるの。嫁子さんが疲れてるのにお邪魔しちゃ悪いわよ」ってさっさと帰っていった。寝そびれた。

あまりにもクタクタで頭にきたので、夫にありったけの罵詈雑言を浴びせた。娘の事で疲れるのはいいけど、余計に疲れさせられたわ!って言ったら電話してから来いというどこからどう見ても普通の事で大人としての常識を親に教え込んでいる夫を見て、胸がせつなくなった。しかし毎回このタイミング、私か娘に盗聴器でもついてるのかな。