男子のピーク

昔はモテモテだった男子を今見ると、あの時間を返せと言いたくなるような時がある。学生時代制服姿しか見られなかったけど髪型や制服や体操服の着こなしやカバンなどのグッズセレクトがけっこうオサレでカッコイイななんてほのかに思っていた人が27歳くらいになって全身ジャージでボッサリした髪してたら、なんかみてはいけないものを見てしまったような気になる。

たぶん女子にモテていたので安心して気を抜いたのかな、などと思う。そんな気合入れなくてもモテるんだから、と。もしくは結婚したのかもしれない。

こうやってピークをハイティーンに済ませた男子たちは、もう一度ピークを迎えることができるのだろうか、とふと思う。『俺はこう見えても若い頃はモテたんだぜ』とキャバクラあたりで武勇伝を語る嫌な奴になってなきゃいいけど。

ところで母校の同窓生を探すサイトを見ていたら、必ず出現している男子・野村君(仮名)がいるのだけれどメッセージ欄には同じ事を書いている。
【僕のこと覚えてますか?120キロくらいあった野村(仮名)です!大学に入って30キロ以上痩せました!遊びましょう!】と、ちょっとした迷惑メールのコピペかと見紛うような感じなのである。きっと不遇の時代を送ったがために、自己顕示欲がニョキニョキと芽生えたのであろう。残念ながら彼の姿を見る事ができなかったが、果たしてどれくらいステキな男子になっているのか…

男子のピークって、ほんと人それぞれなんだよね、ほんとうは。