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前にいた会社では、『事務所で社長・会長に話しかけられた時は、電話応対中で無い限り立ち上がって話をする』というなんかよく解らないルールがあって、しかも運の悪い事にそういうのを直属の上司が私に教えてくれなかった為に着席したまま会長さんとトークを繰り広げ他の課の人にこっそり教えてもらうといった体たらくであった。
しかしこのルールはいったい誰が考えたのだろうか?まさか自分たち?
俺達と話す時は立って話せよな、とか言ったとか。
マジメに答えてみると、たぶん上層部というよりは中間管理職の人が考えたと思う。
そういえば結婚前の職場で、とある会社の社長さんとちょっとモメた事があり一応上司に報告すると『あの人は社長さんだからちゃんとしてあげてよ』みたいな事を言われた事がある。社長だから、って、社長さんじゃない人にはちゃんとしなくても良いって事ですか、と言いたかったが辞めた。
こういう上司みたいな男が考えたと思う。絶対。社長だから偉いんだ、みたいな。
若い頃にバイトしていた居酒屋の親会社の社長は、飲みに来るとか来ないとかといつも気まぐれスケジュールを組んではよく巻き込まれていた。来ると言えばバイトは残業して社長以下お連れの人々の接客をしなければいけないし、来ないと言えば帰れるけれども来るって言ったけどやっぱやめたわーとなると準備していたものを片付けなければいけない。
結局人件費はかさむ、気まぐれで来なくなればロスになる食材も出る、で結局のところ会社にとっては損失が出るとしか私には思えないのだ。
社長が偉いから、そんな細かい事は考えないのか。そうか。